タンクトップを3着買った。差し色にしようと思って、黄色、明るい青緑色、桃色の三色。
子供の頃は、こういうカラフルな色の服が苦手だった。自分は地味なので、こういうきれいな色は似合わないと思っていて、茶色やカーキなどのアースカラーばかり選んでいた。
服の好みを変えるきっかけになったのは、大学に入る前の春休み。祖母のところへ遊びに行った時、「服を買ってあげよう」と百貨店に連れて行ってくれた。
そもそも服にお金をかける子ではなかったので、百貨店に並ぶ色とりどりで値段も高めの服たちに腰が引けてしまう。そんな中、白とグレーのボーダーのカットソーに、水色の薄手のパーカーを合わせたマネキンを祖母が見て、「このマネキンが着ている組み合わせをください」と一揃い買ってくれた。
普段なら絶対買わないようなきれいな色の組み合わせ。自分は野暮ったいけど、この服の色はきれいだなと好きになった。大学に入学してから、よくその服を着ていた。
そこから徐々に、色に対する抵抗感がなくなっていった。自分には無理と消去法で買うのではなくて、いいなと思えるものを買えるようになった。
祖母はもういないけど、服以上のプレゼントをその時もらえたなあと今になって思う。
今日の空
マンションの上の雲から、ぴろぴろと雲の一部が垂れ下がっている。
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