先週末に岩手県の陸前高田方面へ行ってきました。岩手県へは何度も足を運んでいますが、海岸方面へ行くのは震災以来初めてのこと。
車で向かいまして、川に沿って山間を進みます。海岸線まで後少しのところで、小高い丘から坂道を下ると、そこには空き地が広がっていました。交通量は多く、トラックなどの工事車両が目に止まります。
奇跡の一本松を見るための駐車場に車をとめて、徒歩で松の所へ向かいます。他に何も遮るものがないため、遠くからでも松は見ることができます。案内板を見ると、立派な松原のそばに立っている一本松の昔の写真がありました。
駐車場にはお店が出ていて、陸前高田市のぶどう園で作られているマスカットサイダーや一本松の切手が売られています。そこに震災時の写真が貼られていました。空き地どころではなく所狭しと家が建っていました。
松の写真を見た時も感じましたが、正直なところ、その写真の風景が3年前には存在していたという事実をすんなり受けいれられませんでした。それくらい今と景色が違うのです。昔は建物だらけで、海の方を見れば松林があったはずなのに、今は空き地と道路があるばかり。
月並みな表現になってしまいますが、自然の怖さを感じました。そこにあったものをあっさりと押し流してしまう津波。そこからたくましく生えてくる草木。何事もなかったかのような晴天。ただただ恐れを感じます。
今日の空
夕暮れと夕立でした。薄暗いのに空は赤い。
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